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2013年9月16日 (月)

英国一家、日本を食べる

「英国一家、日本を食べる」
(マイケル・ブース著・寺西のぶ子訳、
亜紀書房<℡03-5280-0261>、定価1995円)

 食材そのものの味わいを生かす
日本食は今、最先端の料理として
世界的に注目されている。食と旅
のジャーナリストであるイギリス
人の著者が家族とともに3か月間、
日本各地を食べ歩いた記録である。
 北海道で口にした生の蟹は<海
のかすかな甘み>と<ヨードのう
まみ>が舌に広がった。昆布の生
産地を訪れた時は、<緑色をした
動物の皮のような姿の海藻>が日
本料理の基礎だと綴る。その他に
も東京の天麸羅、京都の鯖鮨、大
阪のお好み焼き、那覇の紅芋アイ
ス、果ては鯨肉まで果敢に挑戦。
異国人の目から見た目本料理や食
材に対する表現が常に新鮮だ。加
えて、イギリス人らしい皮肉や毒
舌にも味があり存分に楽しめる。
 しかし本書の魅力は、その旅が
単なる食体験に止まらず日本文化
探訪にまで到達している点だ。上
質な日本食は<自然について(略)
教えてくれる><歴史の喚起であり、
哲学であり、生と創造と死と自然
の底深い奥義>だと書く。自然へ
の敬意そのものである日本料理の
本質を見事に突いている。 (鳥)

「とろけるような舌の旅
異邦人食紀行
ガーディアン紙、絶賛!」(本書帯)

(「サライ」2013年8月号 サライブックレビュー<読む>所載)

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