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2013年7月29日 (月)

新刊食書のご紹介

◎たちまち6刷・続々ランクイン
     Amazon グルメ部門&グルメエッセー部門 第1位(7月9日)
英国一家、日本を食べる
  マイケル・ブース著・ 訳=寺西のぶ子   1995円
   とろけるような舌の旅へ。東京、横浜、札幌、京都、
  大阪、広島、沖縄を縦横に食べ歩いたイギリス人家
  族の百日間。"異邦人食紀行"の新たなる金字塔!
    亜紀書房
101-0051千代田区神田神保町1-32
tel03-5280-0261faxO3-5280-0263
http:〃www.akishobo.com[税込]

(H25・7・27朝日新聞<朝刊>所載) 

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2013年7月23日 (火)

街道歩きを楽しむ本

街道歩きを楽しむ本

 東海道五十三次をめぐる一風変
わった本と地図が相次いで刊行さ
れた。街道歩きがブームになって
いるらしい。
′『東海道五十三次「食」ウォー
キング』(講談社+α新書・940
円)は、ベストセラー『粗食のす
すめ』の著者で管理栄養士の幕内
秀夫氏が、東京・日本橋から京都
・三条大橋まで歩き、1泊2食で
6千円前後のビジネス旅館に泊ま
りながら、そこで出される食事か
ら「地方の日常食のいま」を探っ
たもの。豪華な宿やグルメ旅とは
一線を画した、滋味深い内容だ。
 箱根を越えて静岡に入ったらお
茶がおいしくなった、愛知に入る
と米みそから豆みそになり、サバ
のみそ煮も濃い色になった・・
など、点ではなく線の移動だからこ
そ実感した食の変化が楽しい。ひ
ざと足のまめをケアしながら歩い
た21日間の日記からは大変さもに
じむが、疲れた時に食べた素朴な
安倍川餅のおいしさの衝撃など街
道歩きのだいご昧も伝わってき
て、うずうずしてくる。
 『ちゃんと歩ける東海道五十三
次』 (山と渓谷社)という地図は
街道沿いの歴史名所やコンビニ、
旅館、飲食店が載っていて、読む
だけでも面白い。編集者の藤井文
子さんによると、以前、街道歩き
で箱根で道に迷った時、行き会っ
た人から、東海道五十三次のわか
りやすくて詳しい地図を作ってい
る人がいることをきき、ネットで
調べまくって五街道ウォーク事務
局の八木牧夫氏にたどりついたと
いう。「八木さんから長-い巻物
風の手書きの地図を見せてもらっ
たときの感動はいまだに忘れられ
ません。私が探していたのはこれ
だと思った」と藤井さん。八木氏
のもとに通いつめ、巻物を、文庫
本サイズの蛇腹式の地図にして刊
行を実現させた。東版と西版があ
り、各3150円。 (加来由子)
(H25・6・9 朝日新聞<朝刊>「読書・本の舞台裏」所載)

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神田の「やぶそば」焼ける

神田の「やぶそば」焼ける

 (築90年、歴史的建造物
東京・神田)
 19日午後7時20分ごろ、
東京都千代田区神田淡路町
2丁目のそば店「かんだや
ぶそば」から出火、木造2
階建て店舗と近隣の建物4
棟の計190平方㍍が焼け
た。
 警視庁や東京消防庁によ
ると、出火当時、店内には
客と従業員の計36人がいた
が、全員逃げて無事だっ
た。店内の照明が突然消
え、間もなく煙が上がった
という。
 店は1880年の創業。
現在の店舗は1923年に
建てられた木造2階建ての
数寄屋造りで、東京都選定
歴史的建造物に指定されて
いる。
 常連だった文京区の医師
橋本光則さん(65)は「親子
3代で通うファンも少なく
なかった。そばも古典的
で、建物に風情があって気
に入っていた」と話した。
 食通として知られた作家
の池波正太郎さんも常連だ
った。著作のエッセーで
、「東京が誇り得る数少ない
名店の一つだ」とたたえ、
 「この一角は、ふしぎに、
太平洋戦争の空襲にも焼け
残り、むかしの東京の町の
香りを辛うじて残してい
る」と書いていた。
 (H25・2・20 朝日新聞<朝刊>所載)

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2013年7月22日 (月)

ステーキを下町で

ステ一キを下町で
            平松洋子(著)谷口ジロー(画)
 著者の文体にはリズムがあ
る。北海道から沖縄までの
「食する旅」のメニューにふ
れながら、読む側も食後感を
味わうのは、まさにこのリズ
ムのせいだ。鹿児島で「黒し
ゃぶ」の「じわ、じわ、しつ
かりとうまみが湧き出る」風
                              
格を味わう。下北半島で「鮟鱇」

料理を前に、「目がうれ
しがってどこから箸をつけよ
うか迷いに迷う」、その抵抗
感がなんとも楽しい。
 実は本書は、そのような
「食する旅」だけが売りでは
ない。帯広で味わう「豚丼」
を通じて十勝開拓の先達・依
田勉三らの辛苦を偲ぶ。三陸
海岸の「うに弁当」を語りな
がら、被災地への励ましを奥
ゆかしく伝える。京都の「う
どん」を味わいつつ、人の縁
に驚く。東京・下町の肉料理
に父親の思い出が重ね合わさ
れる。
 「食」とは記憶する脳やそ
の場に駆けつける脚力、私た
ちに何かを訴える食材を慈し
む視覚、そして時間と空間を
共有した人たちの織り成すハ
ーモニーでもある。
     保阪正康(評論家)
文芸春秋・1575円
(H25・4・7 朝日新聞ー朝刊ー「読書」所載)

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