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2013年4月27日 (土)

中国台頭の終焉

 

「世界一」になる日は来ない?

リーマン・ショック以後、巨額の財政出動で危機をしのぎ世界経済の主要プレーヤーに躍り出た中国。 国内総生産で日本を抜き去ったが、10年以内に米国も逆転する。 というのが国際的な大方の見方だ。

 経済産業省出身の中国ウオッチャーの手による本書は、おそらく初めてその「常識」を覆す本となる。 中国が経済規模で米国を抜く日はやって来ない、というのだ。

 根拠として、国有企業の非効率、地方財政の闇、迫り来る超高齢化などの悲観的データが詳しく説明される。

 ただ著者はそこに希望も見いだす。 現在の日中対立の背景には「世界一の経済大国」を見据えて傲慢になった中国と、その中国巨大化に底知れぬ恐怖を抱く日本という構図がある。 だから双方が中国経済の真実を知れば、互いの経済を傷つけあっている余裕はないと知るはずだ、と。

 中国という巨大な国家・市場に関心をもつすべての人、とくに日中両政府の関係者にぜひ読んでほしい本だ。

                                原真人(本社編集委員)

*「中国台頭の終焉」(津上 俊哉著・日経プレミアシリーズ<935円>)

(H25・3・3 朝日新聞<朝刊>「読書」所載)

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