« おうちで給食ごはん | トップページ | 私の好きな桜の句 »

2012年3月26日 (月)

朝鮮出身者気遣った上層部

 私は45年、18歳で徴兵検査を受け赤紙召集で久留米第52工兵連隊に入隊した。 

 その後、そこから九州各地の海岸の防備に転属になった。 福岡の津屋崎海岸の部隊に配属された時、上官に「銃剣はないのですか」と尋ねると、「今作っている。 出来たら渡す」との返事だった。 だがついに銃剣を手にする日はなかった。 

 久留米の原隊でも配属先の部隊でも、幹部から訓示がある度になぜか「言葉がわからない時には遠慮しないで尋ねるように」と再三言われた。 それを常々奇異に感じていた。 だがある時、中隊長に呼ばれて「君は朝鮮半島出身者か」と尋ねられて、疑問が一気に氷解した。 

 兵に銃剣さえ支給できなかった末期的状況にあってなお、軍上層部の中には隊に何人かいた朝鮮半島出身者が言葉に不自由して困っていはしないかと気遣う人たちがいた。 本当にありがたいと思う。

                       医師 百田 真瑳彦 (長崎県佐世保市  85)

(H24・2・21 朝日新聞<朝刊>所載)                

|

« おうちで給食ごはん | トップページ | 私の好きな桜の句 »

コメント

Do you recognize that this is correct time to get the personal loans, which would make you dreams real.

投稿: Yates35Lisa | 2012年4月 5日 (木) 08時20分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/127429/54315987

この記事へのトラックバック一覧です: 朝鮮出身者気遣った上層部:

« おうちで給食ごはん | トップページ | 私の好きな桜の句 »