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2011年5月 9日 (月)

「日本ブーム」対話深める好機ービンラディン後の中東

 サウジアラビアで日本ブームが起きている。 4月に首都リヤド郊外で開かれた国家的な文化祭典「ジャナドリア祭」では、周辺諸国以外唯一の招待国に選ばれた。 パビリオン「日本館」では、車や3Dテレビなどの日本製品や伝統文化の紹介のほか、東日本大震災の報道写真パネルも展示され、約30万人が訪れた。

 ブームのきっかけは、考察という意味を持つサウジの情報バラエティー番組「ハワーテル」が、ラマダン(断食月)の時期に合わせて毎日15分、30回連続で日本を特集した2年前の秋にさかのぼる。

 サウジ人の人気リポーターが日本の学校を取材。 児童が給食の給仕や教室のそうじをしながら、規律を身につける姿は、出稼ぎ外国人任せのサウジ人の目には驚きだった。

 「東京の正直さ」という特集では公園に財布を置き、隠し撮りした。 子連れのカップルが拾うと、当たり前のように近くの交番に届け出た。 視聴者からは「やらせ」を疑う声すら出た。 中東のある都市で試すと、中身を抜き取られた財布は道端に捨てられた。

 ジャナドリア祭で日本が選ばれたのは、アブドラ国王自身がこの番組に強い関心を示したからだという。 衛星放送で放映後、サウジだけでなく湾岸各国が児童による教室の清掃を採り入れ始めた。

 西部ジッダに住むリポーター役のアハメド・シュケイリさん(38)は番組が注目を集めた理由についてこう解説する。 「この国では多くの人が、イスラムこそが最高の宗教だと思っている。 でも、聖典コーランが説く誠実さ、清潔さといった価値観をどの国よりも体現していたのが、イスラムとは無縁の日本だった」

(H23・5・9 朝日新聞<朝刊>「風ーサウジアラビアから」<中東アフリカ総局長 石合 力>所載)

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コメント

日本人がどこかへ忘れてきた何かを見つけて拾っている人達がいます。
サウジの青年の「自分の信念を持って生きた方がいいと思います」
心からのメッセージをありがとう。

投稿: ぷたい | 2012年2月28日 (火) 18時22分

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