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2006年5月14日 (日)

豆腐バカ 世界に挑む

新刊食書のご紹介

「豆腐バカ 世界に挑む」(雲田 康夫著・光文社・定価1,000円)

 「アメリカで豆腐を売れ」。 著者は森永乳業入社20年目の85年、社命でロサンゼルスに渡った。 以来、「アメリカ人の嫌いな食べ物ナンバーワン」に挙げられた豆腐を20年かけて、全米に普及させるまでの汗と涙の奮闘記だ。 

 大豆は家畜のエサ。 それがアメリカの常識だった。 営業に回るとペットフード担当に通された。 92年のロス暴動でも豆腐だけは略奪を免れた・・・・・・等々の逸話には驚かされる。

 そんな中で著者は考えうるあらゆる試みを実践する。 土日も店頭に立ち試食会。 豆腐と果物をミキサーにかけたトーフシェイクを考案。 市民マラソンは豆腐の着ぐるみで走る。 ミスター・トーフと名乗り、邦字新聞で豆腐戦記も連載した。 それを基に書き下ろしたのが本書だ。

 アメリカ人社員との文化ギャップ。 学校で言葉が通じず、「お地蔵様」で居るしかなく泣いた娘の涙。 駐在員の悲哀もにじむが、落ち込む暇なく、大きなイベントではその娘たちも動員した。 やがて大豆の医学的効用が着目され、追い風が吹く。

 ノウハウ本ばやりだが、答えが見えないときは動きながら考える。 "論より実践"の大切さを著者は後進に伝えている。

(H18・5・7朝日新聞<朝刊>所載の勝見 明氏の批評文より抜粋)

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