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2006年2月 5日 (日)

「食」の課外授業

新刊食書のご紹介

「食」の課外授業        西江 雅之著(平凡社新書・777円)

 海外で食事をしようとして勝手がわからなかったり、海外からのお客さんをもてなそうとしたのに喜んでもらえなかったりといった経験は、多くの人が持っている。

 美味しいものや珍しいものについて饒舌に語るのではない。 その大本にある「食べる」こととは何なのか。 ただ生存するためだけに栄養を摂取するだけではない、「文化」そのものだ。

 牛を食べないひとがいて、生魚を食べないひとがいる。 おなじものを「食べる」と言うひとと「飲む」というひとがいる。 宗教や習慣の違いと一言で切り捨ててしまうのではなく、宗教や習慣を含めたうえでの、「文化」という視点から、著者は丁寧に、具体的に、そして文字どおり噛んで含めるように、「食べる」いとなみを読み解いていく。 

 「食」についての本ではある。 が、読み終わると、自分のひとつひとつの行動が、目に見えない文化の編み目のなかにあることが実感できるだろう。    小沼純一(文芸評論家)

(H18・1・29 朝日新聞<朝刊>より)

   

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